空間工房

  • コラム

美しい家

 富山県の年間降雨量は気象庁の平年値ベースで80.7日、全国1位だ。また、降雪量は平野部と山間部で雪の量に違いはあるが、全国4位だ。そんな気候であるがゆえ、カーポートやインナーガレージの設置率が高いのも納得だ。

 僕の自宅と事務所にはカーポートが無い。雨の日に車に荷物を積むときに濡れるし、冬は車に積もった雪を降ろしてからその周りの雪かきをしなければならず、ご近所さんが、雪が積もってない車でスィーっと出勤されるのを羨ましく思うことがある。もっとも、新築当初、建ぺい率ギリギリだったので今からカーポートを建てるわけにいかないんだけどね。妄想だが、雨や雪のときパッと開いて、いらない時は閉じておけるでっかい傘みたいなカーポートがあれば便利だろうなぁ。

 カーポートが羨ましいからなのか、住宅に携わる仕事の職業病なのか、住宅街のカーポートや家々の外観を見てしまうクセがあり、とても気になることがある。新興住宅街は、アルミカーポートがスラリと並んで無機質な雰囲気に感じてしまう。サビに強く、工事日数が少なく、割と安価で採用しやすいからなのだが、最近の住宅はこだわったデザインの外観が多くおしゃれな家のはずなのに、アルミカーポートしか目立たないのが残念だ。

 たまに、外観の雰囲気に合わせた木造のカーポートや、アルミカーポートを目立たなくする配慮があるデザインの家を見かけるが、家がより美しく見える。

 住みやすい間取りと美しく見える外観は設計者の心配りが窺える。僕の設計は心配りが出来ているのだろうか。自問しながら、進むのだ。

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富山県中小企業ビヨンドコロナ補助金活用事業(令和4年12月20日作成)