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大切にしたいこと
「新築とリフォーム、それぞれ年間何軒ぐらいですか?」たまにそんな質問をされることがあるが、返答に困る。
数は問題ではなく、中身だと思っている。
施主さまの要望があり、それを更に良くなるような提案をする。具体的には、使いやすさや居心地の良さ、機能性、デザインを提案し、意見交換し、お互いの認識をすり合わせていく。その過程が好きだ。
経験として、すり合わせと互いの認識不足で、いざ着工してみたら、施主さまの思いと違っていたことがあり、工事中は重たい空気が流れ、最後まで上手く進まなくなり、施主さまの満足度も低くなる。
施主さまの要望を踏まえながら、付加提案は誤解の無いよう、わかりやすい図面と言葉で伝えるよう心掛けているが、それを受け入れて頂けたときは、お互いの想いが同じ方向に進んでいる実感が持てて嬉しくなる。
冒頭の質問をする方は、年間着工件数が多いほど安心なのだ。無理に依頼して頂くようなお願いはしない。施主さまが最初から不安なまま進めると、お互いのためにならない。
会社規模が小さく、できる仕事量は決まってくる。だからこそ、一軒ずつ時間を掛けて計画するのだ・・・お待たせしている方、ごめんなさい。
以前のコラム?住宅特集の記事?定かではないが、以前に「創らせて頂いた家を外から眺めると、誰もがあたたかさを感じられる家を創りたい。」と、ちょっとクサい台詞を書いたことがあるが、今も、それが理想だ。
理想を励みに、日々進むのだ。