空間工房

  • コラム

こだわり

手間を掛けること、こだわることを惜しんではいけないと思っている。

自分のこだわりは、手描きパースで提案することだ。

パースペクティブ、遠近感、奥行き。という意味だが、それを略してパースと呼ぶ。

20歳でこの業界に入って初めて、パースの存在を知った。建築やインテリアの完成予想図を立体的に描くのだが、先輩方が描く柔らかいタッチや陰影の表現が素晴らしく、どうしても自分で描きたくて、就業後に描き方を教えてもらい、時間を忘れて没頭した。

描く枚数が多くなれば、それだけ上手くなっていくのが自分でもわかるのと、どうすればもっと上手く表現できるのかを研究しながら描いた。

今もパースを描いていると時間を忘れる。柔らかさや暖かさ、床やテーブルなど固いモノに反射する光をイメージ通り表現できたらうれしくてたまらない。

 CAD図面といっしょに手描きパースで施主さまに提案すると、とても喜んで頂ける。間取りや仕様の説明のとき、施主さまが図面よりパースを見ながらうんうんと頷いて下さり、「これ、とてもわかりやすいです。」と言われると、顔には出さないが、本当はうれしくて心の中で小踊りしている。

 今主流の3DCGは、手描きでは到底敵わないリアルな表現ができる。逆に手描きには、3DCGに表現できない味がある。どちらが優れているかではなく、それぞれの良さがあるのだ。

よりわかりやすく、より味があるパースを描けるように、手間を惜しまず想いを込めることに、これからもこだわって行きたい。

ページトップへ

富山県中小企業ビヨンドコロナ補助金活用事業(令和4年12月20日作成)