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改良の対義語は?

 人気小説やコミックスの実写映画化は、原作とは異なるストーリーや無理な設定が多く、かなりの確率でコケるようだ。映画評論では、改良の逆、「改悪」と言われるらしい。制作陣も最初からそれを分かっているのかいないのか。だとしても誰かが得をするから作るんじゃないかと、疑問視されることもあるらしい。

 今年のインテリアコーディネーター一次試験が刷新された。

 今までは、同一日に全国一斉に開催し、問題用紙を持ち帰り自己採点をして、手応えがあれば二次試験の勉強を始める。といった、一般的な資格試験のスタイルだったが、今回から、9月15日から10月15日の間に予約して、会場でPCを使って答えを入力するスタイルになった。

 問題用紙は持ち帰られず自己採点もできない。合格発表が11月下旬で、二次試験が12月中旬。10日ほどしか二次試験の勉強時間が無い。試験期間中に問題の漏洩を防ぐために、問題は何パターンもあるようだ。

 受験者は落ち着かない。二次試験の勉強をすればよいのか判断できない。勉強に時間を掛けたいが、自信が無いまま進めてもイマイチやる気が出ないだろう。せめて合格発表をもっと早めて欲しいところだ。

 今までは試験当日にネットで正解速報を出す会社や個人がいくつもあったが、それを出せないとなると、受験者の不安は増すばかりだ。

 受験者の気持ちはとりあえず横に置いといて、何を優先したのだろう。と、疑問が残る。 

 誰かが得をするために無理に改良したのではないといいが。

「改悪」と批判されないことを願う。

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富山県中小企業ビヨンドコロナ補助金活用事業(令和4年12月20日作成)