空間工房

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平屋住宅を考える

 現在平屋住宅の設計を進めている。施主さまのご要望通り、コンパクトだが動線が良く、住みやすい間取りになった。と、自画自賛している。屋根と外壁は耐用年数が長いものを選定し、メンテナンスにかかる費用を抑えるように計画している。設計途中だが、平屋住宅について考えているので、せっかくだからまとめてみた。

家族構成と必要面積の目安

🔲2人   20〜25坪

🔲3人   25〜30坪

🔲4人    30坪以上

 家族が多いほど床面積も増えるので、土地の広さも必要になる。こちらも目安だが、60〜70坪は欲しいところだ。

 建築コストは坪単価65万円〜。これは平屋に限らず2階建ての家にも言えることだが、使用する木材、屋根外装材、内装材、お風呂やキッチンの水廻り機器などの費用の積み重ねなので、全て高ランクなモノを選定すれば自ずとトータルコストも上がる。こだわる箇所、割り切る箇所の選別と思い切りが必要になる。

プライバシーの確保は2階建てに比べ、難しくなる。みんなが集まるLDKを中心に、各個室や寝室を設けるのだが、LDKに誰かが居る気配や大音量のテレビの音がすぐそばで聞こえるなど、自分の部屋でひとり静かに過ごしたい人は落ち着かない。逆に、常に家族の気配を感じていたい人にはぴったりな間取りだ。

屋根の形状に合わせて、LDKの天井を高く斜めに(勾配天井と言います。)したり、中庭やデッキを設けて、LDKと外部の繋がりを持たせ、広がりを感じる空間にしやすいメリットがある。ただ、中庭やデッキを作る場合は、それだけ必要な土地面積が増えるのだが。。。

平屋が流行っているが、メリットとデメリットを把握して、家族の住まい方に合わせて計画を進めることが重要だ。

家を建てたい人の参考になれば幸いだ。

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富山県中小企業ビヨンドコロナ補助金活用事業(令和4年12月20日作成)