空間工房

リフォーム

リフォームに使える補助金制度

住まいを新築、リフォームの際使える補助金制度がある。
今年3月のコラムで取り上げたが、「こどもみらい住宅支援事業補助金」というものだ。
その時点では、工事契約と交付申請期限が10月31日までであったが、2023年3月31日まで延長になった。原油価格、物価高騰による住宅価格上昇への対策のためである。

子育て世帯の新築住宅取得促進と、世帯を問わずリフォームにも活用できる。
リフォームに絞るが、断熱窓の設置、天井・壁・床の断熱改修、エコ住宅設備設置(給湯器、ユニットバスの断熱浴室など)が対象になる。それらと同時に行う改修箇所(耐震改修、バリアフリー改修など)も補助対象になる。
弊社での実例を挙げると、室内のリフォームといっしょに、窓に内窓を設置した。目的は、家の断熱効果を高めるためだ。大小合わせて11箇所、見積もり予算は取り付け費用を合わせて約70万円。
窓の大きさで箇所当たりの補助額が違うが、それらを合わせた補助額が18万6千円になった。取付け費などの工事費用は対象外であり、製品に対しての補助になる。
補助金を工事費用に充てることができるので、27%支払い金額が下がった計算になる。使いようによって、かなりお得感があるだろう。
これからが寒くなる季節だが、今までより暖かい部屋で快適に過ごして欲しいと思う。
光熱費はこれからも上がるのは確実であり、窓や浴室の断熱効果が高まれば、冷暖房のランニングコストを抑えることができる。
リフォームは住みながらの工事になるので時期的なタイミングが大切だが、補助金制度を利用できる今が、そのときなのかもしれない。

外壁のヘタり具合と気持ちのヘコみ具合について

事務所兼用住宅を建てて、気づくと17年経過している。あっという間だ。外壁は、窯業系(ようぎょうけい)サイディング、金属系サイディング、木材の3種類を、デザイン的に張り分けた。

シンプルな白色の窯業系と杉板の柔らかく優しい配色と、アクセントにモスグリーンの金属系を使い、派手にならないようにスッキリとした外観にして、大変満足していた。
しかし最近、ふと、我が家の外壁を見上げて、軽く、いや、かなりヘコんだ。
真っ白かった窯業系はところどころ塗装が剥がれ、つなぎ目のコーキングも亀裂が目立ち、杉板は風雨に晒されグレーっぽくなっている。どちらも甲乙つけがたいほどの傷み具合だ。うん。そう。17年経ってるもんね。
一般的に、窯業系、木質系両方とも10~15年で塗り替えの時期が来ると言われている。建てたときはまだまだ先の事と思っているが、先にも言った通り、あっという間なのだ。我が家クラスになると、もう塗装でキレイになるレベルではなく、残された道は張替えのみ。では、何を張ればよいのだろうか。
ところで、まだモスグリーンの外壁について話していない。金属系サイディングだ。亜鉛引き鋼板にアルミニウムが55%含まれている、ガルバニウム鋼板(ガルバ)というものだ。本郷んちのへたり具合を楽しく読んでいるひとには申し訳ないが、このガルバだけは他の外壁材と等しく風雨に晒されているのが不思議なくらいビクともしていない。損傷ゼロだ。

なので、張替え、というより、外壁リフォームは重ね張りが一般的だが、ガルバにするべきだ。
耐久性がダントツ、そして重量が軽い。窯業系と比べ1/4ほど。とにかく軽い。重ね張りで、家にさらに掛かる重量は軽い方が良い。仮に今、窯業系や木質系を張り、また15年後に再塗装では、手間とコストが掛かり過ぎる。
サイディングの材料と工賃だけでなく足場も組まなければならず、エアコンのダクトや換気扇の外部カバー(ウェザーカバー)の脱着など、見えないところでも費用が嵩むのだ。
ガルバにすれば、その家の立地での違いはあるが、20年以上はノーメンテだ。表面の塗装が劣化しても基盤が傷まない限り、ぼろぼろと剥離することは無い。せっかく外壁をリフォームするなら、後々費用を掛けたくないので、やはりガルバにするべきだろう。
「数年したら外壁直したい。」というお客様にもガルバをおススメしている。
ただ、昨今の社会情勢的に値段は不安定、というより、グングン上がっている。カタログの平米単価がアテにならない。だがこれはガルバに限らず、どんな内外装建材も同じだ。
単価の落ち着き具合と外壁のへたり具合、両方を見ながらタイミングを計っているつもりだが、きっと、計り損なう気がする。
どこかで見切って、思い切るのが一番だろう。

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富山県中小企業ビヨンドコロナ補助金活用事業(令和4年12月20日作成)