空間工房

  • コラム

作品とは

外観に木を多用する建築家設計の公共建築が、カビが生えて黒くなり、景観を損ねていると報道されている。

その設計事務所には大勢の設計スタッフが在籍しているらしいが、外部に木を使うと腐るとか、すぐに色褪せるとか、意見があったのか反映されなかったのか。

作品とは、陶芸や絵画などの自分が作りたいから世に出すもの。また、商品は、顧客に買ってもらうことが目的だ。

施主さまと請負契約を交わして行う建築設計は、作品指向がある商品だ。作品として設計を買ってもらえるのは建築士冥利に尽きるが、だからこそ機能性を二の次にして見栄えだけで設計してはいけないのだ。

使いやすい、壊れにくい、腐りにくいなどの機能を重視し、さらに外観や室内の見た目も両立して設計するのが正解なのだ。施主さまに喜んでもらえて、あなたの作品、大切に住みます。と言ってもらえることが嬉しいのだ。

ページトップへ

富山県中小企業ビヨンドコロナ補助金活用事業(令和4年12月20日作成)