空間工房

  • コラム

10年後

 ネット上で、10年後に無くなる仕事の一覧というものがある。人に代わりにAIができることがそうなるらしい。販売員、バスやタクシー、電車の運転手が上位になっている。ネット通販が主流になり、店頭販売が少なくなる。自動運転でヒューマンエラーが無くなる、など。また、将来の人口減による労働力不足を補うためにAIを導入するため。らしいのだが。

 確かに最近はコンビニやドラッグストアーでセルフレジが増えているし、配膳ロボットが料理を運んできてくれる店が増えてきている。

 自分もネット通販を利用する機会が増えているが、飲食店の会計の後、「ごちそうさま!」と言いたいし、「ありがとうございました。」と言われると気持ちがいいし、大事な買い物で、どちらか迷う商品があれば販売員さんに商品の良し悪しを質問して決めたい。

 10年後に無くなる仕事に建築士もランクインしているが、図面や構造計算、積算をAIに任せられるようになるのが理由だそうだが、施主さんや施工業者さんとの打ち合わせもAIが担えるはずもなく、人と人との会話が必要だ。

 モノが動くときは人とのコミュニケーションが大切なのだ。

 そもそも、労働力不足を補うために人をサポートするためにAIが使われ、人の仕事を取ってしまうためのものではないし、そのせいで失業者が増えると経済的に本末転倒である。

 10年後にこの仕事が無くなるから転職した方が良いと謳うコンサルタント的な人がいるが、ネット上の煽りに踊らされてはいけない。 

 10年後の自分の姿は誰も予測できないが、思い描く将来の姿があって、それに向かって着実に、進むのだ。

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富山県中小企業ビヨンドコロナ補助金活用事業(令和4年12月20日作成)